Sierra 用 Ghostscript 9.19(試作版)

Sierra には Ghostscript に対応した OpenType フォントが 5 書体内蔵されていますので、それらを使うための Ghostscript 9.19 バイナリ(gv 付き)を試しに作成してみました。

※ 上記の ZIP ファイルには、中丸幸治氏の cjkps2pdf.pl を改変したもの(ヒラギノ関係の設定を追記したもの)を同梱させていただいております。

方法論

Sierra では多数のフォントが追加されましたが、そのうち、凸版文久 3 書体と、游ゴシック 2 書体は Ghostscript から利用可能です。そこで、この計 5 書体をヒラギノの代わりに利用する方法です。

フォント名
ファイル名
PostScript 名
対応させるヒラギノ
凸版文久明朝 レギュラー
ToppanBunkyuMincho-Regular.otf
ToppanBunkyuMinchoPr6N-Regular
ヒラギノ明朝 ProN W3
凸版文久見出し明朝 エクストラボールド
ToppanBunkyuMidashiMincho-ExtraBold.otf
ToppanBunkyuMidashiMinchoStdN-ExtraBold
ヒラギノ明朝 ProN W6
凸版文久見出しゴシック エクストラボールド
ToppanBunkyuMidashiGothic-ExtraBold.otf
ToppanBunkyuMidashiGothicStdN-ExtraBold
ヒラギノ角ゴ StdN W8
游ゴシック体 ミディアム
Yu Gothic Medium.otf
YuGo-Medium
ヒラギノ角ゴ ProN W3
游ゴシック体 ボールド
Yu Gothic Bold.otf
YuGo-Bold
ヒラギノ角ゴ ProN W6

普通に ps2pdf で PDF 化すると、凸版文久及び游ゴシックが埋め込まれ、ps2pdf の代わりに cjkps2pdf.pl(を変更したもの)を使えば、ヒラギノに置き換えることもできる、という塩梅です(ヒラギノは非埋め込みです)。

インストール方法

  1. まず、ZIP ファイルを展開(解凍)し、中身 Ghostscript.app をアプリケーション・フォルダ(/Applications)に移動します。
  2. 次に、下記の要領で、パスを通せば準備完了です。
export PATH=$PATH:/Applications/Ghostscript.app:/Applications/Ghostscript.app/bin

※ 別途、XQuartz(X11)が必要です。インストールする前に、「こちら」も合わせてご一読ください。
※ TeX 側の設定として、JIS2004 字形のヒラギノ(ProN)を使うようにしておく必要があります(例えば、updmap --setoption kanjiEmbed hiragino-pron を実行)。

使い方

普通にタイプセットすると、凸版文久及び游ゴシックが埋め込まれます。

platex hoge.tex && dvips hoge.dvi
ps2pdf hoge.ps

ps2pdf の代わりに cjkps2pdf.pl を使うと、ヒラギノになります(ただし、フォントは埋め込まれません)。

platex hoge.tex && dvips hoge.dvi
cjkps2pdf.pl hoge.ps

なお、hoge.tex の内容は下記の通りです。

\documentclass{jsarticle}
\usepackage[deluxe]{otf}
\pagestyle{empty}
\setlength{\parindent}{0pt}
\begin{document}

{\mcfamily あいうえおアイウエオ安以宇衣於}

{\bfseries あいうえおアイウエオ安以宇衣於}

{\gtfamily あいうえおアイウエオ安以宇衣於}

{\gtfamily\bfseries あいうえおアイウエオ安以宇衣於}

{\gtfamily\ebseries あいうえおアイウエオ安以宇衣於}
\end{document}